ドラマ「VIVANT」9話、ノゴーン・ベキが昔、生き別れの息子を探すという語り。
ドラマの主題ではないからまあ雑になるのは仕方ないけど、大げさというかなんというか。
4年間探したんだ、というモノローグ。
無精髭。
役所の人間が鼻をつまむほどの悪臭。
きっと息子を探すことしかしていない4年間だったのだろうなと観ているものに思わせるような演出だった。
それほど痩せてないとか髪や髭が短いのは、ある程度はいい。
けど、4年間ずっとまともな生活をしていなさそうに見せる演出そのものがどうなのかなと思う。
そら、「ずっと探してた」の合間に鏡を見て髭を剃ったりするシーンが入ると興が冷めるのは解る。
でもするとその短めの髭はなんなんだ、と余計な突っ込みがどうしても冷静な頭にはよぎってしまう。
家族の生き別れが主題でもある映画「消えた声が、その名を呼ぶ」は面白かった。
その父親は娘たちをずっと探し続けていたわけではないし、仕事をして食事も摂り身綺麗にもなり、売春宿に行きかけチャップリンの映画に笑い、思い出す。
そして家族を探す。
人を探すのがどれほど大変か、人に話を聞いて情報をあつめる。足と伝手と金が必要だということ。
IQ高めのノゴーン・ベキは足しか使ってないんだよね。
国も時代も混乱してるのに。
奥さん死んじゃった時点で精神壊れちゃったのかもだけど半死人なら息子を見つけ出せるわけがないよなあ。
このシーン全部、要らなかったんじゃなかろうか。