殺人者の心境

僕が衝撃を受けた2019年のニュースは3つ、首里城ノートルダム大聖堂京都アニメーションの炎上だ。

 

もう一つ、ニュージーランドのモスク襲撃。

その犯人の撮った動画で、襲撃の直前に歩行者に道をゆずった場面が強く印象に残っている。

これから人を殺そうとしているとき、車の前方へ立つ老夫婦(のように見えた)へ"渡れ"と促すサムズアップが妙に優しく見えた。

自然とそういったことが出来るヒトが、使命をもって大勢を殺せる。無差別ではないにせよ。

 

秋葉原の加藤はどうだったのだろう。最初に赤信号を無視するまでは、それに従っていたのかな?他人は見えてなかったんじゃないかと思う。

「エレファント」ってガス・ヴァン・サントの映画。コロンバイン高校銃乱射事件をテーマにしている。二人組の犯人は凶行に及ぶ直前、すれ違った主人公に「学校に近づくな」と助言していた。

京都アニメーションは侵入してすぐガソリンを撒いたらしい。焦燥していたんだよな。でもそのほうが人間らしさを感じる。それとも日本人だから?