「ぼくのミステリー新聞」を読んだ。

37年ぶり?デスノートの先駆け。もしくはドラえもん(あらかじめ日記)の後塵。

いじめられっ子が学校の壁新聞につい書いてしまったイタズラな予告が実現してしまう、という。

僕自身、いじめを受けてた事もあるし、いじめた事もあるし、その他大勢の事もあり、どの気持ちもある程度解ると思う。
で、この主人公はどこから見ても合点がいく。いじめられてやるせない気持ちも、傍から見てて気の強い部分が気に障る様も、なんか分かる。
新刊当時に読んだ際もその辺りに引っかかることはなかったし、いじめ描写はたしかなんだね。

いじめの内容が軽いと言えば軽い。
プロレス技を集中してかけたりとか、まだいじめる側からしたらからかいの範疇にある。
られる当人にはたまったもんじゃないけど。

ただ、いじめられっ子も結末でこそ気持ちが前へ向くことで一瞬色々なものから救われたような爽やかさを感じさせるけど、それまでに自身が開き直って、周囲の腫れ物になって、からかいの範疇を脱却してしまってるから、その後は本気のいじめ、いじめですらないなにかになってしまうよなあ。
と思って検索したら後日談でやっぱりうまくいかなくて転校したとWikipediaに。

あと、その検索をしたせいで「ぼくのミステリー新聞」そのものがターゲティング広告に出てくるようになってしまって、書いたことが襲ってくるというまさにぼくのミステリー新聞広告。