録り溜めたラジオを消化してる。
そもそも録音し始めたのはなんでだろう?
以前、ラジオを聞きながら仕事をしていた時期があって、それはラジコの聞き逃し配信を利用しての聴取だったのが、多分仕事が変わって配信期間に聞き取れなくなったから録音を求めたんだったと思う。
それか単に「この番組を記録しておきたいな」と思っただけだったか?
広島ローカルの「Music a Go Go」だけど。
それで録音環境ができると「他に面白げな番組ないかなー」と探して知ったのが大友良英の「Jazz Tonight」と向谷実「Music Express」。音楽遊覧飛行繋がりで「Exotic Cruise」を聴いてみたら断然好み。ちとミーハーに傾倒しがちな気もするけど紺野美沙子「映画音楽ワールドツアー」も録音してみる。だったら音楽遊覧飛行で一つだけ弾くのもおかしいだろうと思ってダ・カーポ「ふるさとのうた心の旅」も聴き始めた。
普段から物事に対して興味の範囲を狭めるのはあまり良くないなとなるべく心掛けていて、音楽についてもジャズでもロックでも、テクノでもフォークでも、江利チエミもwill.i.amも、広瀬中佐の歌もインド料理屋のBGMも聴いてはきたものの、童謡についてはほとんど触れてきてなかった。
時々「みんなのうた」を観るくらい(「まゆげダンス」が好き)。
そこに「ふるさとのうた」は、まあ趣味でこそないけども、しのぎを削るような他の音楽とは違ってなんとも穏やかな心地になれて、たまに聴くのは悪くない決して悪くないぞといった気持ちにさせてくれる。
その存在こそ知ってはいたけど聞いたこともなく、代表曲も知らず。
そんで今回聴いた50周年記念のダ・カーポ特集。
いやいや、そりゃその声は折り紙付きだってことくらい理解してますよ。
ただ、もう、すごいね、としか。
なんもいえねえ。
で、こんなことを話してた。
以下、引用文字起こし。
広「私達は童歌や民謡を集めて歌ってきました」
ま「各地に残っている伝承歌をテレコを担いで探し歩きましたよね
広「こういう歌を知っているというお話情報を聞きますとお年寄りのところに行って色んな歴史を聞きながら歌を採取したんですけど、結構大変な作業でしたね」
ま「音程がなかったりとかね、歌詞もどこか脈絡がなかったりとかね、採譜するのも結構苦労しました」
広「それを歌いやすいようにというふうにメロディをきちんと整えて言葉もわかりやすく変えてというふうにしてアルバムに納めたんですけどね」
2023年10月16日放送分
さらっと語ってたけど凄く格好いいな。
音楽なんてものは自分で作るか悪魔に魂売るとかで出来上がるものだとついつい思いこんでたけど、残すためにはこういうことも必要なんだよね。
本当のミュージックハンターじゃん。
この辺のエピソード、深堀りして本にしてもらいたいくらいだ。
そういえば日本フォークダンス連盟とかもそうだよな。
民謡はほんの少しは聴いてたつもりだったけど、きっとはるかに広くて深いんだろうなあ。
いや、すごい。